道路標識は丸暗記しなくても覚えられる
学科試験で多くの人に絶望を与えているのが「道路標識」です。
なぜなら情報量が無慈悲なくらいに多いから。
「標識が多すぎて覚えられない」「似たような標識があって区別できない」「警笛鳴らせのシールをインターホンに貼ったらピンポンダッシュが止まらない」そんな経験はありませんか?
道路標識はすべての意味を丸暗記しようと思ってもそこそこの時間がかかります。
だからといって標識だけにリソースを集中させることはタイパ的に優れているとはいえません。
実は道路標識には色や形、デザインにおいて共通する法則があります。
ランダムではなく似たグループごとに覚えることで学習効率を上げることができるのです。
この記事では、道路標識を効率よく覚えるための法則と、学科試験で間違えやすいポイントを分かりやすく解説します。
道路標識は色と形でグループ分けする
基本となる標識の種類

標識は主に「規制標識」「指示標識」「警戒標識」「案内標識」に分けられており、これらを本標識と呼びます。
一方で、本標識の内容をより細かく指定するための補助標識もあります。

補助標識は単体では意味をもちませんが、本標識と組み合わせることにより時間指定や通行できる車などを制限することができます。

左側のイラストは「歩行者専用」ですが、補助標識によって「自転車は通行できるよ」「月曜から土曜の朝7:30〜8:30までしか効力がないよ」という意味になります。
右側のイラストは「車両進入禁止」ですが、補助標識によって「自転車は入ってもいいよ」という意味になります。
走行中はこれらの標識を止まって確認することができないため、短い時間の中で正しく標識の内容を把握する必要があります。
色とイラストで内容をおおまかに判断できる
標識は色によって役割が異なります。
- 赤い標識 ⇒ 「するな」
- 青い標識 ⇒ 「してね」
- 黄色い標識 ⇒ 「あるよ」
たとえば次のような標識があるとします。

どちらも似ていますが意味はまったく正反対です。
この標識は原付の二段階右折の方法を示しているのですが、赤い標識は「するな」なので「原付は二段階右折をするな」という意味になります。
青い標識は「して下さい」なので「原付は二段階右折をして下さい」という意味になります。
このように色の法則を理解しておくと、イラストを見ただけでおおまかな意味を把握することができます。

黄色い標識は単に「あるよ」と示しているだけなので、この場合は「踏切あるよ」と「学校とか幼稚園があるよ」になります。
徐行や一時停止を強制しているわけではなく「とりあえず気をつけてね」という意味です。
標識を覚えるときは、優先的に色の役割を覚えておくことで効率的に学習することができます。
似て非なる標識の対応法
似ている標識はセットで比較する

標識には「見た目は似ているけど意味はまったく異なるもの」があります。

たとえば「駐車禁止」と「駐停車禁止」を比較すると、どちらも青い円に赤い縁取りがある標識ですが意味は異なります。
駐車禁止は駐車が禁止される標識であり、駐停車禁止は駐車だけでなく停車も禁止されます。

こちらは「一方通行」の入口と、対面している信号機が赤信号であっても左折することのできる「左折可」の標識です。
アリとシロアリの違いのように(アリはハチ目でシロアリはゴキブリ目)どちらも見た目は似ていますがまったくの別物です。
これらの標識は「似たものをセットで覚える」ことで学習効率を高めることができます。
「なんでこれが?」と思うものが出題される
「こんな標識どこにあるんだ?」という標識ほど出題される確率が高いのが学科試験あるあるです。
ここでは日常的に遭遇率が低いくせに、学科試験ではやたらと遭遇する代表的な標識(標示)を3つ紹介します。

この標示は「三角形がついていない道路が優先」という意味です。
学科試験では「この標示のある道路では」という前文が入るので、三角形のある右側を通行していることが前提の日本語になります。
つまり三角形のついていない「前方の道路が優先」です。
個人的には江の島水族館近辺でしか見たことがありません。
数ある標示の中でも奇妙な造形をしており、正解率も低いです。
通称「テトラポッドの呪い」。

あまりにも無慈悲なひっかけ問題に多くの人たちが涙を流した伝説の標識。
落石に気をつけながら「上を注意する」のではなく、道路上の細かな異変に気がつけるように「下を注意する」のが正解。
そもそも山のほとんどは「森」なので、上から岩が転がってきても草木に隠れて(断崖絶壁ならまだしも)視認することができません。
道路上は比較的綺麗な状態であることが多いので、野球ボールサイズの石が散らばっていれば落石の前兆として見ることができます。
通称「荒ぶるチョコボール」。

「こんなのどこにあるねん」と思いがちですが、学科試験の問題を見ると「ここにおるねん」とやたらと目にすることが多い標識。
私は生まれてから一度もこの標識を日常生活で見かけたことはありません。
逆にあるのなら情報提供してほしいくらいです。
通称「ここにいるよ」。
道路標識は法則を理解して効率よく覚えよう

道路標識は種類が多いため、最初からすべてを丸暗記しようとすると大変です。
まずは「赤 ⇒ するな」「青 ⇒ して下さい」「黄 ⇒ あるよ」という法則を覚えましょう。
次に標識のイラストを見ながら「この標識は何を伝えたいのか?」を想像してみて下さい。
その想像と標識の内容が一致していれば、記憶ではなく「理解」をしている状態なのでそれ以上勉強する必要はありません。
標識を見ても内容が分からなかった場合のみ、学科教本を活用して標識の内容を調べます。
このように「自分が分からない標識」だけに特化して学習することで、教科書を丸暗記せずとも知識として吸収することができます。
しかし、自分の理解と本来の意味がズレている可能性もあるので、すべての標識には一度目を通すべきです。

たとえばこの「最高速度」の標識は「標示された速度をこえて通行してはならない」という意味です。
これを「50km/hからが違反なのか?」「51km/hからが違反なのか?」によって意味が異なります。
正しくは「こえてはならない」なので「51km/hからが違反」です。
「こえてはならない」と「以上」は意味が異なるので注意して下さい。
知識は正しく覚えることで初めて意味を成します。
道路標識は、ただ暗記するためのものではなく、安全に運転するための大切な情報であることを理解しておきましょう。
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